vMotion を行う際にはCPUのベンダをそろえる必要がある

ホームラボでvSphere のクラスタを組むために、もう何ノードか買うことを検討している。

ミニPCは intel NUC が有名なので、特に考えず NUC を買おうとしていたが、我が家ではNUCは要件に合わなかった。

 

vMotion 互換であるためには、プロセッサが同一ベンダー (AMD または Intel) であることが必要です。

docs.vmware.com

 

我が家のホームラボは1台目を AMD CPUで作成したので、2台目以降もAMDで構成しないと vMotion 互換とならない。

 

1台目構成の時もドキュメント読まずにNICで苦しんだので、今回は買う前に気づけて良かった。

ホームラボのためにESXiホストを作る

【背景】

・自分の家で学習のためのソフトウェアを使う仮想化環境が欲しかった

・自分でPCを組んでみたかった



【物理構成】

・CPU:AMD Ryzen 5 5600G

・メモリ:KLEVV DDR4 3200 32GB x 2枚

・ストレージ:Samsung 980 PRO 2TB




後はメモリの互換性を確認しながらマザーボード買ったり、ケース買ったりしました。

総計は7万円強ほどでした(2024/02時点)。



【ライセンス/ソフトウェア】

VMUG Advantage Membership を購入してライセンスを用意しました。

www.vmug.com





年単位で有効期間が選択でき、長期間で購入するほどディスカウントが効きます。

自分はとりあえず1年で購入。



【インストール(失敗)】

rufus を使用してUSBメモリをインストールメディアとして構成しました。

rufus.ie




事前にBIOSからCPUの仮想化支援に関する機能を有効化しておき、いざインストール!

...

ESXiのインストールには1つ以上のNICが要件として定められているようです。




どうやら自分が用意したマザーボードに付属のNICは、ESXiが対応していませんでした。




マザーボードを買い替えるのは面倒なので解決策を検索したところ、VMware Flings というサイトで配布されている USBNIC 用のドライバを、有志のツールを使ってインストール用の zip ファイルにバンドルすることで、USBNIC で NIC の要件を満たしてインストールできるようです。




communities.vmware.com




github.com





USBNIC は ELECOM の EDC-GUC3L-B を使用しました。

ドライバのドキュメントを読んで、対応するチップセットを使用しているものなら何でも大丈夫だと思います。



ドライバをバンドルする

こちらの記事を参考に python をインストールしたり powershell の設定を行いました。


zenn.dev


ただ、それでもこちらのエラーにかなりはまりました。

PS C:\tmp> .\ESXi-Customizer-PS.ps1 -iZip C:\tmp\VMware-ESXi-8.0U2-22380479-depot.zip -pkgDir C:\tmp\ESXi80U2-VMKUSB-NIC-FLING-67561870-component-22416446.zip

This is ESXi-Customizer-PS Version 2.9.0 (visit https://ESXi-Customizer-PS.v-front.de for more information!)
(Call with -help for instructions)

Logging to C:\Users\takes\AppData\Local\Temp\ESXi-Customizer-PS-54248.log ...
          Welcome to VMware PowerCLI!

Log in to a vCenter Server or ESX host:              Connect-VIServer
To find out what commands are available, type:       Get-VICommand
To show searchable help for all PowerCLI commands:   Get-PowerCLIHelp
Once you've connected, display all virtual machines: Get-VM
If you need more help, visit the PowerCLI community: Get-PowerCLICommunity

       Copyright (C) VMware, Inc. All rights reserved.



Running with PowerShell version 5.1 and VMware PowerCLI version 13.2.1 build 22851661

Adding base Offline bundle C:\tmp\VMware-ESXi-8.0U2-22380479-depot.zip ...

An unexpected error occurred:
Failed to initialize the VMware.ImageBuilder PowerCLI module because of error: Failed to load VibSign Python module. Make sure OpenSSL 1.1 is installed.
Make sure that Python 3.7.1 or higher is installed and that you have set the path to the Python executable by using Set-PowerCLIConfiguration -PythonPath . See the PowerCLI Compatibility Matrixes for information on the Python requirements.


再インストールしたり、バージョンを確認したり、chatgpt に相談したりしましたが解決せず。。。


infra-io.tech

結果、こちらの記事を参考に Windows の設定を変更、再起動することで powershell スクリプトが実行できるようになりました。
自分一人では絶対に解決できませんでした。。。!

Add-EsxSoftwareDepot VMware-ESXi-8.0U2-22380479-depot.zip

Add-EsxSoftwareDepot ESXi80U2-VMKUSB-NIC-FLING-67561870-component-22416446.zip

New-EsxImageProfile -CloneProfile "ESXi-8.0U2-22380479-standard" -name "ESXi-8.0U2-22380479-USBNIC" -Vendor "virten.net"

Add-EsxSoftwarePackage -ImageProfile "ESXi-8.0U2-22380479-USBNIC" -SoftwarePackage "vmkusb-nic-fling"

Export-ESXImageProfile -ImageProfile "ESXi-8.0U2-22380479-USBNIC" -ExportToIso -filepath ESXi-8.0U2-USBNIC.iso -NoSignatureCheck

再度インストール

作成したバンドルからインストールメディアを作成し、いざ再インストール!

認識してくれました!

インストール進行中、80%前後で停止した後、インストーラの初期画面に戻ることがありますが、
再起動をするときちんとインストールされており、ESXi が起動します。

完了!これから検証にガンガン使っていこうと思います!